デジタル簡易無線とは?メリットとデメリットを徹底解説!
以前の投稿で「特定小電力トランシーバー」について解説しました。
今回はトランシーバー選びにおいて、特定小電力トランシーバーと比較される機会が多い「デジタル簡易無線」について解説します!
まず、「 デジタル簡易無線 」を簡単にまとめると、
デジタル簡易無線は、デジタル技術を使用して音声通信を行う無線通信システムのことです。
デジタル通信方式の簡易無線は、「アナログ通信方式」を利用した無線機と比べて音質が良く、秘話性が高いことが特長として挙げられます。
デジタル簡易無線には【免許局】と【登録局】という2つの種類があります。
この2種類の違いは記事の後半で解説します。
そもそもデジタル簡易無線は、どのような用途や場所での使用が適しているのでしょうか。
目次
デジタル簡易無線の使用に適している場所
警備・セキュリティ業務
デジタル簡易無線は最長約10キロメートルの距離で通信が可能です。
大規模な工事現場や、大型商業施設などの警備や誘導等に適しています。
音もクリアで混線も起きにくいので、野外での使用でも周りの騒音に遮られず使用可能です。
イベント・コンサート運営
スポーツ、音楽フェス、花火大会など、野外でのイベントでもデジタル簡易無線がおすすめです。
イベント運営では本番当日のトラブルがつきものです。そんな時に複数人で同時通話ができるデジタル簡易無線はトラブル回避に大きく貢献するでしょう。
万が一人員不足が起きた際も、デジタル簡易無線なら法人個人問わず「レンタル」が可能なので臨機応変に手配ができます。
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アウトドア・レジャー
登録局の場合は個人でも利用が可能なので、近年需要が高まっているキャンプや登山などにもおすすめです。
整備されていない山の中や郊外では携帯電話が圏外になる事もあります。
遭難や災害などで連絡が手段が取れないといった事が起きてからでは遅いです。万が一のためにデジタル簡易無線を用意しておけば危険を回避することができるかもしれません。
大型倉庫や工場
通販需要の高まりもあって、大型倉庫や工場での需要が増えています。
出力の高い機種であれば、遮蔽が多い倉庫や工場でも通信が可能です。
倉庫内の事務所から搬入スタッフへの連絡など、各部署離れた場所にいても素早く情報の伝達ができることでしょう。
どの用途でも、事前に使用環境を把握したうえで、その環境に適した機種の使用が必要です。
ご購入やレンタルする前にプロの担当者に相談をしましょう!
「デジタル簡易無線」のメリット・デメリット
メリット
- 音声品質の向上:デジタル技術を使用することで、よりクリアでノイズの少ない音声通信が可能。
- セキュリティの向上:デジタル通信は暗号化されることが多く、通信内容が保護されるため、セキュリティが高い。
- 長距離通信の向上:デジタル技術により電波の効率的な利用が可能となり、長距離通信がスムーズ。
一方、 デジタル簡易無線のデメリットは、次のように挙げられます。
デメリット
- 設備の高価:デジタル簡易無線の導入には、従来のアナログ無線よりも高価な設備が必要となる場合があります。
- 技術の複雑性:デジタル技術を使用するため、設定や操作がやや複雑になることがあります。
- 電力消費の増加:デジタル通信は処理が必要となるため、アナログ通信よりも電力を消費する場合があります。
一見デメリットを見ると初心者には手が出しにくいように見えますが、価格面では「中古品」や「レンタル」の需要もあるため比較的安価で手に入れることが出来ます。
電力(電池やバッテリー)の消費量や操作性についても機種によって様々なので、用途にあった機種を選べばこの問題もクリアすることでしょう!
「デジタル簡易無線」の注意点 -ライセンス-
冒頭に記載した通り、デジタル簡易無線機を使用するには、適切な無線局免許または登録が必要です。これらを行わず使用した場合は法律違反となるため、必ずライセンスを取得してから使用しましょう。
デジタル簡易無線には「登録局」と「免許局」の2種類のライセンスがあります。
通信範囲は同じですが、機能や用途に違いがあります。
「免許局」とは
免許局とは、法人が「業務目的」で使用する場合に申請が必要です。個人では申し込めません。
免許局の申請は、所有している無線機1台ごとに取得する必要があります。
さらに、その法人に属している人のみ使用することができるため、社外の人への貸し出しはできません。
「登録局」とは
免許局は業務目的でしたが、登録局の場合は個人でも法人でも申請し使用できます。
全国各地にある総合通信局、または沖縄総合通信事務所へ申請書類と開設届を提出することによって使用できます。
提出後、審査の結果問題なければ登録状が発送されます。
また、デジタル簡易無線登録局をレンタルする場合、すでにレンタル会社が登録申請をしているので借り手側は申請する必要がないのも大きなメリットと言えるでしょう!
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トランシーバーは新品より中古品で探す方が圧倒的におすすめです。
その理由は大きく分けて2つあります。
- 最新機種だからといって機能に大きな差がない
スマートフォンとは違い、カメラは豊富な機能があるわけではないので最新機種でも型落ち機種でも大きな機能の違いはありません。また、トランシーバーには「特定小電力トランシーバー」「業務用簡易無線機」など種別によって距離の制限などが定められているため、新しい機種だから距離が広いというわけでもありません。
- 型落ち機種を使用することでコストを大幅カット
新品の デジタル簡易無線 が3万円前後。中古品の場合は1万円前後のため、機種によっては新品の半額以下で購入することができます。
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