最新コードレス電話機事情「DECT方式」って何!?―使用環境に適したコードレス電話機の選び方

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ビジネスホンと言っても様々な種類がありますよね。
「置型電話機」や「単独電話機」、「コードレス電話機」や「IP電話機」など。普段、何気なく使用しているビジネスホンにも、実はそれぞれに適した特性があります。その中でも近年「コードレス電話機」が画期的な進化を遂げています。今回はそのコードレス電話機の基本的な特性から最新情報まで調査してきました。

 

コードレス電話機の種類と通信タイプって?

コードレス電話機は、持ち運びが可能なビジネスホンです。これは公共・社外の基地局を経由して通信を行う携帯電話やスマートフォンとは違い、自社内のアンテナ電波を利用して通話する仕組みです。
ビジネスホンのコードレス電話機といえば、PHS型の端末が一般的ですよね。ただ、コードレス電話機の形は「子機型」「卓上型」「PHS型」と大きく3つに分かれています。そして、子機型とPHS型はその端末だけで使用することができる電話機となっていて、卓上型は置型電話機と同等のものや、カールコードレスになっているものがあります。カールコードレスになっているものは置型電話機と一対(いっつい)にして使用しますが、子機だけで使用することも可能です。また、「アナログコードレスタイプ」と「デジタルコードレスタイプ」の2つに通信タイプに分かれます。通信タイプは周波数帯の違いなどの他にもどんな違いがあるのか、またどちらのタイプがどんな環境に適しているのか、詳しく説明していきたいと思います。

 

アナログタイプのコードレスは、子機型、卓上型となっていて、デジタルタイプのコードレスは、PHS型と卓上型となっています。電波タイプと形状で大きく分かれています。

 

アナログコードレスタイプの特徴

アナログコードレスタイプは、「アンテナ親機」と「コードレス子機」が一対(いっつい)となっているのが特徴です。アンテナ親機にコードレス子機を登録して使用するのですが、1つのアンテナ親機に1つのコードレス子機しか登録することができません。
形としては「子機型」「卓上型」が存在します。アナログコードレスタイプの電波は、波のような電波質で、半径50mくらいの長距離使用が可能となっています。また、壁などの障害物を回り込む性質を持っているのも大きな特徴です。デジタルコードレスと比較すると音声品質は悪いと言われていますが、機器の導入コストがデジタルコードレスほどかからないため、予算を抑えたい方に好まれています。

 

 

 

デジタルコードレスタイプの特徴

デジタルコードレスタイプは、「アンテナ親機」に対して「複数のコードレス子機」を登録できるタイプと、アナログコードレスタイプと同様に、アンテナ親機とコードレス子機が一対となり、1つのアンテナ親機に1つのコードレス子機しか登録できないタイプが存在します。メーカーやそのシリーズによって違いはありますが、デジタルコードレスタイプの多くは、アンテナ親機に対して複数のコードレス子機を登録することができ、複数のアンテナ親機に重複してコードレス子機を登録することができます。
形としては、「PHS型」が多く、一部「卓上型」も存在します。デジタルコードレスは、2.4GHz帯の周波数を使用するため、様々な家電と干渉してしまうのが欠点として考えられます。2.4GHz帯の周波数を使用する機器としては、無線LAN、Wi-Fi、電子レンジ、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、コードレスヘッドホン、Bluetooth、セキュリティカメラ、TVドアホン、人感センサーなどがあります。

 

また、使用範囲がアンテナ親機から半径10m以内と短いため、使用環境によって複数のアンテナ親機を設置することが必要となるケースもあります。しかしその反面、音声品質はアナログコードレスよりも優れているというのが特長です。
電波の性質は短く真っ直ぐな電波質で、壁などの障害物をすり抜ける性質をもっています。
無線LANなどと混信等の妨害が不可避のため、使用環境によっては適さない場合もあります。
機器の導入コストは汎用性が効くためアナログコードレスよりも高めとなっています。

 

※一部機種には、複数のアンテナ親機に登録できないコードレス子機があります。

 

それぞれのコードレスタイプのメリットとデメリットとは

2つのタイプのコードレスの特徴から、メリットとデメリットについて考えていきたいと思います。まず、アナログコードレスのメリットは、長距離範囲で使用することができ、導入コストが低いということです。対してデメリットは、アンテナ親機とコードレス子機が一対のため、どちらかが壊れた場合に両方を取り替えなければならない点、また、音声品質はデジタルコードレスほどよくない(と言われている)。という点が挙げられます。

デジタルコードレスのメリットとしては、音声品質が良く、複数のアンテナ親機に複数のコードレス子機を登録して使用するタイプが多いので、汎用性が高いということになります。デメリットは、2.4GHz帯という周波数帯を使用するので、他の電子機器との電波干渉が多く、使用範囲が狭いというところになります。

しかし、それぞれのメリットとデメリットを考えても、現状ではデジタルコードレスが主流となっています。そしてデジタルコードレスのデメリットをクリアした「DECT方式」というデジタルコードレスが近年話題を呼んでいます。

 

コードレスのメリットを集約した「DECT(デクト)方式」って?

アナログコードレスのメリットである使用範囲の広さを持ち、デジタルコードレスのデメリットの電波干渉をクリアしたのがこの「DECT方式」です。
DECT方式は、これまでのデジタルコードレスが使用していた2.4GHz帯ではなく、1.9GHz帯の周波数を使用しているので、問題とされていた無線LANなどとの電波互換干渉の心配がなく、盗聴などの危険性も低減することができます。DECT方式のコードレス電話機の形はアナログコードレスやデジタルコードレスとは違い、「子機型」「卓上型」「PHS型」の全ての形が存在します。

 

また、コードレス子機のアンテナ部が端末内に内蔵されていることでアンテナ部が折れる心配がなかったり、充電端子の無い「非接触充電」に対応している機種もあります。非接触充電は、端子と接点がズレて充電できていなかった、などのトラブルを回避することができます。
その他にも飲食店や工場など、水を使用することが多い、水濡れしやすい環境でも使用することができる「防水機能」を搭載した機種も登場しています。どれをとっても優れているDECT方式ですが、導入コストの面でまだまだ敬遠させることも多いみたいです。どんなに優れていても実際使用してみて、体感してみないとわかないこともあります。

 

まとめ

これまでのアナログコードレスやデジタルコードレス、最新のDECT方式について解説してきました。音声品質がこれまでのコードレスよりも向上しているDECT方式は、アナログコードレスやデジタルコードレスのメリットを掛け合わせた通信方式として話題を集めています。今後は、DECT方式がビジネスホンのコードレス電話機の中心になっていくのではないかと予想されます。
ただ、DECT方式は新品ビジネスホンが主流で、中古ビジネスホンとしてはまだ流通が少ないようです(2017年5月現在)。使用環境や導入コスト、それぞれの特性に合ったコードレス選びをしていきたいですね。

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