NTTビジネスホンの「スター・バス・LAN」などの配線方式って何?

       

       
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NTTの電話機には、他のメーカーと違い、「バス」「スター」「LAN」と3種類の配線方式があることをご存じでしょうか。

実は、それゆえにビジネスホンを買い替える時に、今まで使っていたものと同じ型番のものを購入したつもりが、型番の異なるものを購入してしまった!という間違いも多いのだそう。

本記事では、それぞれの配線方式の特徴を解説しています。
これからNTTのビジネスホンを導入される方や故障等の理由で買い替えをお考えの方は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてください。

<関連>10分でできる!NTTのビジネスホンを自分で交換する方法

なぜ3種類も配線方式があるの?

NTTは最も古くからビジネスホンを提供しています。

その中で、時代に合わせた新しい配線方式が出る中、昔からの配線方式を引き続き利用するエンドユーザーに配慮し、最終的には「バス」「スター」「LAN」と3種類の配線方式が併用される事になりました。

NTT最新機種「αA1」では、バス配線方式を廃止する方向になりかけましたが、

結局は「αN1」という別の最新機種を販売する事でバス配線方式を残す結果となり、しばらくはこの3種類の配線方式が続きそうです。

「バス」「スター」「LAN」配線のそれぞれの違いは?

次に、「バス」「スター」「LAN」配線のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

バス配線方式

◆メリット

バス配線方式は、1本の配線に複数台分の電力を流す事で、複数台のビジネスホン電話機を接続できるので、トータルでの配線本数が少なくなります。

◆デメリット

途中で配線に問題が起こった場合、それ以降の電話機が使えなくなってしまいます。

配線の問題個所の特定にも時間がかかるため、バス配線方式の利用者は徐々に減っています。

ただ、バス配線方式から他の配線方式に変える場合は、ほとんど全ての配線を入れ替える必要があるため、工事コストの観点からバス配線方式を続けるエンドユーザーも多くいます。

ちなみに、バス配線方式は、NTTのみが採用をし続けています。

スター配線方式

◆メリット

スター配線方式は個別配線なので、途中で配線に問題が起こった場合でも、影響は1台の電話機に限られます。

様々な形のオフィスレイアウトにも対応できる柔軟性もあり、配線方式の主流となっています。

◆デメリット

スター配線方式は1本の配線に1台分の電力しか流せないため、トータルでの配線本数は多くなります。

PCの普及に伴い、LAN配線と電話配線をそれぞれ敷設しなければならないデメリットが目立ち始め、徐々にスター配線方式をやめ、ネットワークと電話を併用するLAN配線方式へと移行しつつあります。

しかしながら、ネットワークと電話が分かれるわかりやすさもあり、根強い人気を誇っています。

※NTT以外の全メーカーはバス配線方式を採用せず、全てスター配線方式のみの採用となっています。

LAN配線方式

◆メリット

LAN配線方式は、1本の配線にHUBを用いる事で、複数台の電話機を接続できます。

そのため、トータルの配線本数が少なくなります。

さらに、社内ネットワークとも統合することで、一段と配線本数を減らす事ができます。

LANを主体にする事で、次世代の配線方式の主流となる事が期待されています。

◆デメリット

「ビジネスホン」と「ネットワーク」の管理者が分かれている場合などは、トラブル発生時の切り分けに支障が出るなど、運用面での課題が残ります。

ただ、NTTでは「αA1」からは、初実装がLAN電話機となりました。

今後の標準配線方式として、より一層普及するでしょう。

ちなみに、無線LANでのビジネスホン利用はまだできません。

無線LANでビジネスホンを利用したい方は、スマホ連携(スマホでビジネスホンの受けかけができる)をご検討ください。

異なる配線方式の電話機を繋ぐとどうなる?

異なる配線方式の電話機は、使用することができません。

現在の配線方式と違う配線方式の電話機を繋いだとしても、システム全体が急にダウンする事はありませんが、ディスプレイには何も表示されません。

同じ配線方式の場合は、エラーコードが表示されます。

「電源ケーブルを繋いだのに何も表示されない」という場合は、配線方式が異なる可能性が高いです。

ビジネスホンの型番で配線方式を見分ける

異なる配線方式に、異なった電話機を取り付ける事はできないとお伝えしましたが、

3種類ある配線方式をビジネスホンの裏側にある「型番」で見分ける事ができます。

バス配線の場合

① 型番に「B」が入っている

② もしくは型番に「L」が入っていて、「LS」ではない

※「LS」はスターなので、バスではありません×

※A1 / B1 / BXシリーズにはバス配線方式はありません。

スター配線の場合

型番に「S」が入っている

※RX / AXシリーズにはスター配線方式はありません。

LAN配線方式の場合

型番に「IP」が入っている

※B1 / N1 / MBS / RX / IX / BX / AXシリーズにはLAN配線方式はありません。

まとめ

「バス」「スター」「LAN」の違いについておわかりいただけたでしょうか。

それぞれにメリット、デメリットがありますので、状況に合わせた配線方式を選択していくのが良いでしょう。

また、現在NTTのビジネスホンを利用している方で、電話機の交換や追加する際等は、配線方式による接続間違いにご注意ください。



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