ビジネスホンメーカー8選を徹底解説!プロが選ぶおすすめの機種とは?
※本記事は2022年3月16日に加筆・修正しました
ビジネスホンには電話業務を効率化する多くの機能が搭載されており、それらを使いこなすことで業務を円滑に処理できます。
多くの人が会社などで利用した経験があるのではないでしょうか。
そんなビジネスホンは、多くのメーカーからさまざまな機種が製造・販売されています。
そのため、導入やリプレイスを考えているけれど、どれを選べばよいかわからず悩んでいるという方も多いでしょう。
そこで今回は、ビジネスホンのプロの視点から8つのビジネスホンメーカーを徹底解説します。また、当ブログイチオシのおすすめ機種のご紹介も。
この記事を読めば、主要ビジネスホンメーカーの特徴をしっかりと把握でき、かつその中でも総合点の高いおすすめ機種がわかります。
ビジネスホン選びにお困りの方は、ぜひ本記事をお役立てくださいね。
目次
ビジネスホンメーカー8選とおすすめ機種をプロ目線から解説
前述のように、ビジネスホン市場には多くのメーカーが進出しており、各メーカーの特徴を反映したビジネスホンがリリースされています。では、実際どのようなメーカーがあるのでしょうか。
こちらでは、8つのビジネスホンメーカーとそれぞれのおすすめ機種について、プロ目線から解説します。
NTT
通信事業で長い歴史のあるNTT。「電話といえばNTT」というイメージも根強く、非常に多くのユーザーに選択されています。
NTTのビジネスホンの特徴は、小規模オフィス~大企業まで対応可能な拡張性の高さといえるでしょう。
主装置不要で最大7台の電話機を接続できる主装置内蔵型電話機から、最大576台の電話機を接続できる大型主装置まで、豊富な選択肢から自社に合った製品を選べます。
また、多くの企業で選ばれていることから中古品の流通量も多く、故障などの有事に比較的安価に入手しやすい点もメリットとして押さえておきましょう。
また、NTTのビジネスホンは対応できる工事業者の数も多いため、急な電話障害でも比較的対応してもらいやすいのも安心ですよね。
一番安心できる定番品を選びたい方におすすめといえるでしょう。
NTTビジネスホンのおすすめ機種―αNXⅡシリーズ
NTTのビジネスホンからは、αNXⅡシリーズをおすすめします。
【αNXⅡシリーズ基本情報】
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、転送、電話帳機能、発着信履歴など |
電話機の最大接続台数 | 576台 |
最大チャンネル数 | 192ch |
オプション | 留守番電話、音声メール機能、音声メールストレージ、スマホ内線化など |
その他 | 高精細液晶搭載で細かい文字でも視認性が高い、大型ボタン搭載で見やすく押しやすい |
接続台数の幅も大きく、オプションで外付け装置を活用すればリモートワークにも対応可能なビジネスホン。環境を選ばず使いやすい製品といえるでしょう。
2018年まで現行機種が製造されていた比較的新しい機種でもあるので、中古市場でもキレイなビジネスホンを安価に入手しやすい傾向にあります。
NEC
国内最大級のコンピュータのメーカーであるNECからも、ビジネスホンが製造されています。
ビジネスホンの国内シェアではNTTに次いで堂々の2位。コンピュータ分野で培ったネームバリューや技術力が大きな基盤といえるでしょう。
そんなNECのビジネスホンは、拡張性が高いことが強みといえます。
他メーカーの場合、主装置が1シリーズごとにS、M、Lと複数サイズあり、それぞれのサイズごとに接続できる電話機の台数が決まっています。
そのため、規定数以上の電話機を接続する際には、サイズの大きい主装置に買い替える必要がありました。
一方で、NECは主装置の基本架に増設架を後付けすることで、接続する電話機の台数を簡単に増やせます。
増設架は最大3台まで増設でき、基本架と合わせて4台まで増やすことができます。
サイズの大きい主装置に買い替えるよりも安価であるため、中小企業から大企業まで幅広く選択されています。
増設架は最大3台まで増設できるため、サイズの大きい主装置に買い替えるよりも安価に、最大960台の電話機を接続可能。
従業員の多い大企業や、将来的に大幅な増員を検討している中小企業など幅広い組織におすすめできます。
NECビジネスホンのおすすめ機種 ― AspireUXシリーズ
【AspireUXシリーズ基本情報】
電話機の最大接続台数 | 960台 |
最大チャンネル数 | 400ch |
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、留守番電話、転送、オートアテンド機能、電話帳機能、発着信履歴など |
オプション | 長時間ボイスメール、スマホ内線化など |
その他 | コールセンター向け機能が充実 |
AspireUXシリーズは、電話機の接続可能台数やコールセンター向けの機能が充実していることから、大規模なコールセンターや従業員数の多い大企業で選ばれるビジネスホンです。
また、外線着信に対して段階に分けて音声案内を流せる「オートアテンド機能」を標準搭載。対応部署が細分化している環境でも効率的にご案内できるでしょう。
SAXA
SAXA(サクサ)は、ビジネスホンや火災報知機といった機器の製造・販売を手掛ける企業です。
NTTやNECと比べて知名度は低めですが、NTT含め多くのメーカーのOEM(Original Equipment Manufacturereの頭文字をとった言葉で、自社で作った製品を他社ブランドとして販売すること)を行っています。
高品質でなければ他メーカーも製造を依頼しないでしょう。そのため、ビジネスホンの製造に関する技術力は頭一つ抜けているといえます。
サクサのビジネスホンの特徴としては、他メーカーではオプション扱いとなる機能や、セキュリティ対策に役立つ人感センサーを標準搭載しており、コストパフォーマンスが高いことが挙げられるでしょう。
<関連>SAXAビジネスホンの人感センサーを使った「セキュリティ機能」―実際に機能するのか実験してみた
電話機のデザインも小ぶりながらシンプルで洗練されており、どんなオフィスでも使いやすい製品がそろっています。全体的にコストパフォーマンスの高い製品をお探しの方におすすめです。
サクサビジネスホンのおすすめ機種 ― PLATIAⅡシリーズ
SAXAのビジネスホンからは、PLATIAⅡシリーズをおすすめします。
【PLATIAⅡシリーズ基本情報】
電話機の最大接続台数 | 288台 |
最大チャンネル数 | 192ch |
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、留守番電話、転送、スマホ内線化、ボイスメール機能、電話帳機能、発着信履歴、人感センサー搭載など |
オプション | 識別着信外転送、通話情報管理機能など |
その他 | ユニバーサルデザインを採用しており、誰にとっても見やすい・使いやすいデザインを追求 |
PLATIAⅡのビジネスホンの長所としては、なんといっても標準搭載機能の充実度です。これならたくさんのオプションを追加しなくても、すぐに業務で活用できそうですね。
その分最大接続台数はNTTやNECと比べると控えめ。なるべくコストを抑えてビジネスホンを導入したい中小企業におすすめの機種といえるでしょう。
HITACHI
日本を代表する電機メーカーのひとつである日立からも、ビジネスホンが販売されています。
快適な操作性が魅力の日立のビジネスホン。
シンプルで洗練されたデザインの電話機なので、どんな人でも操作に困ることなく快適に使用できるでしょう。
また、NEC同様に主装置を増設することで電話機の最大接続台数を増やすことが可能。最大256台の電話機が使えるので、小規模事務所から中小企業まで幅広くお使いいただけるでしょう。
日立ビジネスホンのおすすめ機種 ― ET-Siシリーズ
日立のビジネスホンからは、ET-Siシリーズをおすすめします。
【ET-Siシリーズ基本情報】
電話機の最大接続台数 | 256台 |
最大チャンネル数 | 96ch |
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、留守番電話、転送、電話帳機能、発着信履歴など |
オプション | スマホ内線化、緊急呼び出しコールシステム、オフィスアシストなど |
その他 | シンプルで誰にでもわかりやすい操作性 |
2017年に販売開始された現行機種であるSiシリーズ。中古市場にも徐々に出回りつつあり、比較的キレイなビジネスホンが入手しやすいといえるでしょう。
スマートフォンやPCとの連携に対応しており、外線着信の際にPC画面上に顧客情報を表示させたり、通話状況をPCでチェックしたりできます。コミュニケーションを円滑にする機能を搭載しているシリーズです。
NAKAYO
通信機器総合メーカーとして、ビジネスホンの開発にも取り組むNAKAYO(ナカヨ)。
企業としての知名度は低めではありますが、国内のビジネスホンシェアの約20%を占める手堅いメーカーです。
実は、前述の日立のビジネスホンはナカヨが全面的にOEMを行っています。開発技術の面では信頼性が高いことが伺えますね。
また、基本的な機能をしっかり押さえつつもリーズナブルな価格帯であることもポイントの一つです。緊急呼び出しコールシステムとの連動に対応していることから、病院やクリニックといった職場でも選ばれています。
ナカヨビジネスホンのおすすめ機種 ― NYC-iFシリーズ
カヨのビジネスホンからは、NYC-iFシリーズをおすすめします。
【NYC-iFシリーズ基本情報】
電話機の最大接続台数 | 168台 |
最大チャンネル数 | 48ch |
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、留守番電話、転送、電話帳機能、発着信履歴など |
オプション | スマホ内線化、緊急呼び出しコールシステムなど |
その他 | 2013年グッドデザイン賞受賞 |
iFシリーズは、コンパクトなボディの中にきっちりと基本機能が搭載されています。コストパフォーマンスの高いビジネスホンをご希望の方に特におすすめです。
また、デザイン性の高さに定評があるナカヨの電話機の中でも、iFシリーズは2013年にグッドデザイン賞を受賞した折り紙付きの機種です。
IWATSU
1938年創業の老舗メーカーで、情報通信や電子計測分野で開発・製造を行っているIWATSU。そのなかのひとつとしてビジネスホン事業を展開している企業です。
ビジネスホン事業においても長い歴史を持つ岩通ですが、最近は省エネ性能の高い製品を多く輩出しています。
簡単な操作で電話機の待機電力をシャットアウトできる機能があるので、終業後にセットしておけば主装置の電源を切ることなくコストカットできます。
IWATSUビジネスホンのおすすめ機種 ― LEVANCIOシリーズ
IWATSUのビジネスホンからは、LEVANCIOシリーズをおすすめします。
【LEVANCIOシリーズ基本情報】
電話機の最大接続台数 | 736台 |
最大チャンネル数 | 960ch |
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、留守番電話、転送、電話帳機能、発着信履歴など |
オプション | スマホ内線化、緊急呼び出しコールシステムなど |
その他 | エコモードで待機電力カット |
レバンシオシリーズの電話機は、エコモードに設定することによって最大約76%電力をカットします。終業後など使用しないときには節電できるのが嬉しいですね。
さらにナースコールやホテルシステムとの連携にも対応しているため、病院やクリニック、ホテルといった環境にも使い勝手よくおすすめです。
Panasonic
電メーカーとして知名度の高いパナソニック。
ユーザビリティに優れた家電製品を展開してきましたが、そのノウハウを活かして誰にでも使いやすいビジネスホンを製造しています。
また、パナソニックは特にIP電話機の開発に力を入れています。 ネットワークを駆使することで柔軟なビジネスホン環境を構築しやすいところが大きな魅力といえるでしょう。
パナソニックビジネスホンのおすすめ機種 ― IP-OFFICEシリーズ
Panasonicのビジネスホンからは、IP-OFFICEシリーズをおすすめします。
【IP-OFFICEシリーズ基本情報】
電話機の最大接続台数 | 288台 |
最大チャンネル数 | 192ch |
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、転送、ボイスメール、ネットワークカメラ連携、電話帳機能、発着信履歴など |
オプション | 構内放送、緊急地震速報など |
その他 | SIP専用線を利用した拠点間内線通話の実現で通信コストを抑えられる |
起業して間もない小規模な会社に向けて作られていることもあり、導入コストを抑えられる点がIP-OFFICEの嬉しいところです。
さらに、SIP専用線を活用することで拠点間通話を内線化することが可能。これにより別拠点の担当者に気軽に電話を取り次げます。社内だけでなく各拠点とのやり取りが多いという企業におすすめです。
OKI
情報通信技術とメカトロニクス技術を二本柱に展開するOKI。今をさかのぼること約140年前、他にメーカーに先駆けてかなり早い段階で日本製電話機の制作を始めました。
現在ではサクサによるOEMを受け、機能性の高いビジネスホンを低価格で販売しています。
OKIビジネスホンのおすすめ機種 ― CrosCoreシリーズ
OKIのビジネスホンからは、CrosCoreシリーズをおすすめします。
【IP-OFFICEシリーズ基本情報】
電話機の最大接続台数 | 288台 |
最大チャンネル数 | 192ch |
標準搭載機能 | ナンバーディスプレイ、転送、留守番電話、電話帳機能、発着信履歴など |
オプション | 緊急地震速報、ホテル機能、ナースコール機能など |
その他 | FMCサービスに対応しており、スマホ内線化できる。定額プラン加入で全国どこにいても通話料無料 |
こちらもIP電話サービスが充実。現在の電話番号を変更することなくIPサービスを活用できます。
IP電話サービスを活用すれば、オフィスにいない人への取り次ぎや拠点間での通話も内線として処理できます。導入コストと通信コストをなるべく抑えたいという方におすすめです。
ビジネスホンのプロがおすすめするビジネスホンとは?
8つのビジネスホンメーカーの特徴とおすすめ製品を解説してきました。
各メーカーの技術力やこだわりがつまったビジネスホン。どれも信頼性が高く魅力的で、どれにしようか迷ってしまいますよね。
いろいろな種類がありましたが、当ブログではそのなかでもNTTの「αNXⅡシリーズ」のビジネスホンをおすすめします。
知名度と信頼性が高いNTTブランドだからこそ、通話品質や機能性、拡張性などどこをとってもバランスにすぐれた総合点の高い機種といえるでしょう。
αNXⅡシリーズの導入をご検討中であれば、ぜひ当ブログの運営元である「テルワールド」もご覧ください♪
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まとめ
8つのビジネスホンメーカーの特徴を簡単にまとめました。
NEC…拡張性が高く大企業や大規模コールセンターでも使い勝手◎
SAXA…リーズナブルながら機能性の高さに定評あり
HITACHI…シンプルで使いやすい操作性。中小企業向き
NAKAYO…デザインがよくシンプルな機能性で誰でも使いやすい
IWATSU…リーズナブルかつエコ機能が充実
Panasonic…拠点間通話内線化で通信コストカットを実現
OKI…リーズナブルで高機能
いろいろなメーカーから開発・製造されているビジネスホン。そのなかでも多様な機種があり、どれを選ぶのか正解か迷ってしまいますよね。
当ブログとしては万能型でどんな環境でも使いやすいNTTのαNXⅡシリーズをおすすめしますが、導入前にプロの意見を聞きたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときは、ぜひお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください!
ビジネスホンのプロが細かくヒアリングさせていただき、あなたにぴったりのビジネスホンをご案内いたします(*^-^*)
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