今さら聞けない「ひかり電話」を徹底解剖!―最新ひかりコラボ事情とは?

       

       
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近年、一般家庭・企業を問わず多くの方に利用されている「ひかり電話」

NTT東日本/NTT西日本が提供する光ファイバー通信サービス「フレッツ光」を利用したIP電話サービスで、契約者数は3,000万回線以上とも言われています(2015年9月時点)

しかし、その契約内容は詳しく知らないという意見が多く、
「NTTに言われるがままに契約しているからどんなサービスなのか、実はわからないんだよね」という声を耳にすることがあります。

知らない内に無駄な経費になっているケースもあるのではないでしょうか。
お得なはずの「ひかり電話」で無駄があっては、せっかくの経費削減が意味を成しません。

今回はそんな「ひかり電話」について詳しく説明していきます。

そもそも「ひかり電話」ってなに!?

ひかり電話とは、インターネット接続サービスと電話を合体させたようなものです。
光ファイバーを使った電話サービスを「ひかり電話」と言います。

ひかり電話のポイントは

①「電話代が従来のアナログ回線やISDN回線より安くなる」
②「電話番号は既存番号を引継げる」
③「スマートフォンを子機として使用することができる」

という3つが挙げられます。

また、ひかり電話の種類は、

①「ひかり電話」
②「ひかり電話A(エース)」
③「ひかり電話オフィス」
④「ひかり電話オフィスA(エース)」

この4種類が存在します。

ビジネスホン業界では、一般家庭で使用するひかり電話を「家庭用」と呼びます。

「家庭用」「家庭用A」「オフィス」「オフィスA」という呼び方をしています。
また、ひかり電話には付加サービスのオプション機能が存在します。

よくご利用されるオプション機能としては「ナンバーディスプレイ」「ナンバーリクエスト」「キャッチホン」「ボイスワープ」「グループ通話定額」があります。
プランによって料金形態が違ったり、ご利用いただけないオプション機能もあるので、オプション機能についても一緒に考えていく必要があります。

ひかり電話の特徴を理解することで、契約内容が適正かどうか判断していきましょう。

ひかり電話の付加サービス「オプション機能」とは

ひかり電話の付加サービスのオプション機能でよくご利用されている「ナンバーディスプレイ」「ナンバーリクエスト」「キャッチホン」「ボイスワープ」「グループ通話定額」について説明していきます。

オプション機能①―ナンバーディスプレイ

「ナンバーディスプレイ」は、電話をかけてきた相手の電話番号が、電話に出る前にビジネスホンのディスプレイに表示されるサービスです。

誰からかかってきた電話なのかを確認してから出ることができる安心感があるサービスです。

オプション機能②―ナンバーリクエスト

「ナンバーリクエスト」は、電話番号を通知しないで電話をかけてきた相手に、電話番号を通知してからかけ直すように音声メッセージで応対することができるサービスです。

非通知の迷惑電話対策などに活用されます。

オプション機能③―キャッチホン

「キャッチホン」は、電話中にかかってきた別の電話を信号音(通話中着信音)でお知らせするサービスです。

お話し中の通話を保留にしたまま、後からかかってきた電話を受けることができます。
(※保留中の電話にも通話/通信料金がかかります。)

※ひかり電話オフィスタイプでは「キャッチホン」の利用はできません。

 

オプション機能④―ボイスワープ

「ボイスワープ」は、かかってきた電話をあらかじめ設定しておいた電話番号へ転送するサービスです。

簡単な操作で、転送元の電話を呼び出さずに即座に転送する無条件転送と、転送元の電話を呼び出して、応答がない時だけ転送する無応答時転送の設定をすることができるサービスです。

また、一旦応答した電話も、簡単な操作で転送先に転送することができ、外出先の電話機から転送の開始/停止、転送先の変更も行うことができます。

オプション機能⑤―グループ通話定額

ひかり電話オフィスタイプを契約した場合にのみご利用いただけるのが、「グループ通話定額」サービスです。

「グループ通話定額」は、グループ登録した同一契約者の回線同士の通話が定額でかけ放題になるサービスです。

事業所間の通話が多い企業にはお得なサービスとなっています。

※NTT東西にまたがってのご利用はいただけません。

それぞれの付加サービスは契約プランによって料金が異なります。

また、加入時に工事が必要なケースがありますので、事前に確認することが必要です。

ひかり電話工事費はコチラ
https://flets.com/hikaridenwa/charge/initial.html

ひかり電話の契約プランは使用回線数などによって安くなる内容が違う!?

ひかり電話のプランは大きく、電話番号の数と回線数(回線数のことをチャネル数(ch)と言います)で分かれています。

電話番号をいくつ番号持つか、その電話番号で何回線同時に通話できるようにするかが、プランを決めるポイントとなります。
また、先ほどご紹介した付加サービスの「オプション機能」も組合せることで料金内容が変わってくるので詳しくみていきましょう。

例えば、携帯電話の料金プランは使い方によってお得度が違いますよね。
ひかり電話の契約プランも使い方によってお得なプランが変わるので、一覧にまとめてみました。

家庭用・家庭用Aの場合、2ch5番号まで対応しています。
一方で、オフィスの場合、最低3chから最大8chまで対応。
オフィスAは最低1chから最大300chまで対応しています。

対応可能数料金の組み合わせ次第で、選択肢が変わってきますので、注意が必要です。

さまざまなケースでの料金比較してみましょう

CASE1】2ch3番号で契約の場合、それぞれの契約内容は下記となります。

家庭用 → 基本料金(500円)+追加チャネル(200円)+追加番号(200円) =900円

家庭用A → 基本料金(1,500円)+追加チャネル(200円)+追加番号(200円)=1,900円

オフィス → 基本料金(1,300円)+追加番号(200円)=1,500円

オフィスA → 基本料金(1,100円)+追加チャネル(1,000円)+追加番号(200円)=2,300円

しかし、更に「ナンバーディスプレイ(ND)」と「ボイスワープ(VW)」有の場合は、料金内容が下記のように変わります。

家庭用 → 900円+付加サービスセット割(ND+VW+キャッチホン)(800円)=1,700円

家庭用A → 1,900円+ナンバーディスプレイ(無料)+ボイスワープ(無料)=1,900円

オフィス → 1,500円+ナンバーディスプレイ(1,200円)+ ボイスワープ(500円)=3,200円

オフィスA → 2,300円+ナンバーディスプレイ(無料)+ボイスワープ(無料)=2,300円

このように、契約の内容によって料金が変動します。

その他にも、契約内容によって大きく違いが出てくる例を中心にいくつかのパターンをあげてみましょう。

CASE2】2ch5番号で契約の場合、それぞれの契約内容は下記となります。

家庭用 → 基本料金(500円)+追加チャネル(200円)+追加番号(400円)=1,100円

家庭用A → 基本料金(1,500円)+追加チャネル(200円)+追加番号(400円)=2,100円

オフィス → 基本料金(1,300円)+追加番号(400円)=1,700円

オフィスA → 基本料金(1,100円)+追加チャネル(1,000円)+追加番号(400円)=2,500円

しかし、更に「ナンバーディスプレイ(ND)」、「ボイスワープ(VW)」、「ナンバーリクエスト(NR)」有の場合は料金内容が下記のように変わります。

家庭用 → 1,100円+付加サービスセット割(ND+VW+CP)(800円)+NR(200円)=2,100円

家庭用A → 2,100円+ ND(無料)+ VW(無料)+CP(無料)+NR(無料)=2,100円

オフィス → 1,700円+ ND (1,200円)+ VW(500円)+NR(1,200円)=4,600円

オフィスA → 2,500円+ ND(無料)+ VW(無料)+NR(無料)=2,500円

 

CASE3】4ch3番号で契約の場合、それぞれの契約内容は下記となります。

家庭用  → 契約できません

家庭用A  → 契約できません

オフィス → 基本料金(1,300円)+追加チャネル(400円)+追加番号(200円)=1,900円

オフィスA → 基本料金(1,100円)+追加チャネル(3,000円)+追加番号(200円)=4,300円

しかし、更に「ナンバーディスプレイ(ND)」、「ボイスワープ(VW)」、「ナンバーリクエスト(NR)」、「グループ通話定額」有の場合は料金内容が下記のように変わります。

家庭用  → 契約できません

家庭用A  → 契約できません

オフィス → 1,900円+ ND (1,200円)+ VW(500円)+NR(1,600円)+グループ通話定額(1,600円)=6,800円

オフィスA → 4,300円+ ND(無料)+ VW(無料)+NR(無料)+グループ通話定額(無料)=4,300円

このように、何気なく契約している「ひかり電話」の契約プランも、使い方によっては契約内容を見直す必要があると言えますね。

しかし、今後事業拡大に伴って、回線数が増えるケースがある場合は、割高でも「ひかり電話オフィスA」を選択することが賢明と言えます。

契約内容を何度も変更するのは、とても手間が掛かる作業なので、しっかり考えてから、それぞれに合った契約プランを選ぶと良いですね。

※なお、家庭用Aは基本料金に480円分の無料通話が付いていますが、ここでは計算にいれません。

法人向けのひかりコラボとは

ひかり電話に関わりがある、ひかりコラボ。
様々な企業がコラボレーションモデルを提案していますよね。

そんなひかりコラボは、法人向けにお得な提案している事業者がそんなに多くないことをご存じでしょうか。

最近よくひかりコラボで名前が上がる事業者としては、「ドコモ光」や「auひかり」、「Softbankひかり」、「OCN光」など。各社、力を入れて取り組み、連日CMで目にする機会も多いと思います。

しかし、各事業者が力を入れているコラボは「一般家庭向け」である事がほとんどです。
そこで、本稿では法人向けのサービスとして適しているプランを提案している事業者にスポットを当ててご紹介したいと思います。

「フレッツ光」

いわずと知れた、ひかりシェアNo.1のフレッツ光。
名前を聞く機会は多いと思いますが、実は個人向けのプランはほとんどありません。
企業向けプランでシェアを圧倒しているNTT系列の代表格です。

「ネクシス光」

法人様向けの契約のみを扱っているコラボで、シェアを拡大し始めているOLYMPOS(オリンポス)のひかりコラボです。

8つあるカテゴリーの中から選ぶセット契約が多いほどお得になります。
経費削減が期待できるサービス内容が揃っています。

ひかりコラボの契約を見直すだけでも、長い目で見るとお得になることもあります。
経費削減は細かいことの積み重ねが必要ですよね。

まとめ

「インターネット+電話」が光ファイバー1本で使えるお手軽さから、爆発的な大ヒットになった、ひかり電話。今では、ほとんどのオフィスに導入されているような印象を受けます。

そんな中、近年では光コラボレーションとして各事業者の「ひかりコラボ」合戦も加速し、ますます注目されています。

ひかり電話に関しては、他にも、「直収」や「ひかりアダプタ」などのビジネスホン収容に関する部分についても触れていきたいと考えていますが、それはまた別の機会にさせていただきます。

今回ご紹介した「ひかり電話」。
その仕組みを理解し、より良いひかりコラボを選ぶことがお得ポイントとなるのではないでしょうか。

「ひかり電話」を知ることでオフィスでの無駄を防ぎ、納得した上で、しっかり経費削減に役立てていきたいですね。

<参考>光コラボレーションモデル事業者一覧  https://flets.com/collabo/list/



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