NTTビジネスホン独自の概念「電力係数」ってなに?
NTTビジネスホンには、「電力係数」というNTT独自の概念があります。
電力係数って何?どういう計算方式なの?といった、電力係数について今回は見ていきたいと思います。
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目次
電力係数とは?
電力係数とは、「電話機1台あたりに消費する電力量」を数値化したものです。
接続する全ての電話機・コードレスアンテナの電力係数値が制限値を上回った場合、ユニットの増設、もしくは主装置の交換が必要となります。
電力係数一覧表
NTTのαNXシリーズで例を見ていきましょう。
下記はスター配線方式の機種型番ですが、バス配線方式でも同様です。
<関連>NTTビジネスホンの「スター・バス・LAN」などの配線方式って何?
電力係数が1のもの
【標準電話機】 NX-(18/24/36)STEL-(1)
【停電電話機】 NX-(18/24)IPFSTEL-(1) NX-(18/24)APFSTEL-(1)
【録音電話機】 NX-(24)RECSTEL-(1)
【防水電話機】 NX-(24)WPSTEL-(1)
【マルチゾーンコードレスアンテナ(1ch )】
NX-DCL-S(1)CS-(1)(M) NX-DCL-S(1)CS-(1)(S)
【シングルゾーンアナログコードレス電話機】 NX-ACL-SET-(1)
電力係数が1.5のもの
【コンソール】 NX-SCONS-(1)
電力係数が2のもの
【マルチゾーンコードレスアンテナ(3ch)】
NX-DCL-S(3)CS-(1)(M) NX-DCL-S(3)CS-(1)(S)
【単体電話機アダプター】 NX-SSLAP-(1)
電力係数が2.5のもの
【カールコードレス電話機】 NX-24CCLSTEL-(1)
電力係数計算方式
基本ルール
以下の基本ルールさえ理解できれば、簡単に計算ができます。
ユニット「※NXSM-SU-(1)」1枚あたり: +10の電力供給
※NXSM-SU-(1)…多機能電話機を10台収容可能なユニット(スター)
・電話機1台あたり上記の「電力係数一覧表」に記載の電力供給(-1~2.5)がマイナスされます(例:NX-(18)STEL-(1)なら「-1」)
・トータルしてマイナスになった場合はNXSM-SU-(1)を追加します。
・なお、NX【S】主装置には、NXSM-SU-(1)は1枚のみ実装可能
・また、NX【M】主装置には、NXSM-SU-(1)は3枚のみ実装可能
◆計算の具体例
ケース①
主装置「NX【S】」に電話機「NX-(18)STEL-(1)」を10台接続する場合
<ユニット>
NXSM-SU-(1) 『 電力係数+10 』
<電話機>
NX-(18)STEL-(1) 10台 『 電力係数-10 』
電力係数合計:±0
利用可能です「◯」
ケース②
主装置「NX【S】」に電話機「NX-(18)STEL-(1)」を8台、「NX-(24)CCLSTEL-(1)」を1台接続する場合
<ユニット>
NXSM-SU-(1) 『 電力係数+10 』
<電話機>
NX-(18)STEL-(1) 8台 『 電力係数-8 』
NX-(24)CCLSTEL-(1) 1台 『 電力係数-2.5 』
電力係数合計:-0.5
利用不可能です「×」
ケース③
主装置「NX【S】」に電話機「NX-(18)STEL-(1)」を5台、「NX-DCL-S(3)CS-(1)(M)」を1台と「NX-DCL-S(3)CS-(1)(S)」を1台接続する場合
<ユニット>
NXSM-SU-(1) 『 電力係数+10 』
NX-(18)STEL-(1) 5台 『 電力係数-5 』
NX-DCL-S(3)CS-(1)(M) 1台 『 電力係数-2 』
NX-DCL-S(3)CS-(1)(S) 1台 『 電力係数-2 』
電力係数合計:+1
利用可能です「◯」
まとめ
・電力係数とは「電話機1台あたりに消費する電力量」を数値化したもの
・電力係数が上限値を上回る場合は、ユニットの増設、もしくは主装置の交換が必要
基本ルールさえ理解できれば、簡単に計算する事ができますので、電力係数を見ながら、計算してみてはいかがでしょうか。
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