ビジネスホンの基礎知識―「カールコード」の種類や交換時期について
ビジネスホンを使用している方なら見た事がある「カールコード」。
ビジネスホンの受話器と本体を結ぶコードを「カールコード」と呼びます。
当店でもお客様から「カールコード」について、ご相談や質問をよく頂きます。
今回は「カールコード」の基礎知識と題して、種類や交換時期などについて説明していきたいと思います。
目次
カールコードの名称とは?
ビジネスホンの「カールコード」の名前の由来をご存じですか?
答えは簡単です。
「カールコード」のカールとは「Curl」と表記します。
直訳すると「巻いてあるコード」となります。
つまり、“くるくる”巻いてあるコードだから、「カールコード」という名称なのです。
カールコードは全て同じではない!?
この「カールコード」、一見すると全て同じものに見えますが、メーカーによって対応している種類が違うことをご存じですか?
実は「カールコード」には
【 ストレート結線 】と【 クロス結線 】という2種類の結線が存在します。
この2つ結線は、何が違うのでしょう。
特徴と見分け方について見ていきましょう。
カールコードの種類① ストレート結線
ストレート結線は【 NTT 】や【 SAXA 】のビジネスホンに使用されています。
見分け方としては、カールコードのモジュラープラグを表に向けて並べた時、
片側のケーブルにつなぎ目のラインがある場合がストレート結線となります。
カールコードの種類② クロス結線
クロス結線は【 NEC 】【 パナソニック 】【 岩通 】【 富士通 】【 沖 】などのビジネスホンに使用されています。
見分け方としては、カールコードのモジュラープラグを表に向けて並べた時、
両方のケーブルのつなぎ目が同じ方へ向いている場合がクロス結線となります。
では、「ストレート結線」と「クロス結線」を間違えてつなげてしまった場合、どうなるのでしょう。
カールコードを対応していない結線に挿し変えた場合、どのような症状が出るのでしょう。
ビジネスホンにも多少の相性というものが存在します。
そのため同じ機種で試しても、その機器ごとに違う症状が出ることがあります。
今回は、同じ種類のビジネスホン機器を数台用意して、複数回の検証をしました。
NTTの電話機に【クロス結線】のカールコードをつなげて通話した場合
検証結果①:自分の声が相手に聞こえなくなる
検証結果②:自分の声が小さくなる
SAXAの電話機に【クロス結線】のカールコードをつなげて通話した場合
検証結果①:自分の声が相手に聞こえなくなる
検証結果②:自分の声が相手に聞こえなくなる
パナソニックの電話機に【ストレート結線】のカールコードをつなげて通話した場合
検証結果①:症状なし
検証結果②:自分の声が小さくなる
NECの電話機に【ストレート結線】のカールコードをつなげて通話した場合
検証結果①:自分の声が相手に聞こえなくなる
検証結果②:自分の声が小さくなる
症状の種類としては【 自分の声が小さくなる 】【 自分の声が相手に聞こえなくなる 】【 症状なし 】の3種類という結果になりました。
検証でも【 症状なし 】という結果は稀で、
基本的には、聞こえなくなるか、小さくなる症状が出ることが多いようです。
また、【 相手の声が小さくなる 】や【 相手の声が自分に聞こえなくなる 】場合は、
相手側のカールコードに問題がある可能性があるといえますね。
上記以外にも症状が出る場合が想定されますので、ご注意ください。
カールコード交換の目安と3つのタイミングは?
カールコードは消耗品です。毎日使っていると、必ず交換の時期が訪れます。
その目安としては、大体2~3年と言われています。
では、どんなタイミングで交換すればいいのでしょう。
交換するタイミングを3つご紹介します。
タイミング①―「カールコード」に汚れが目立ってきた
電話をしながらメモを取ったりしていると、カールコードにボールペンのインクが付着してしまったり、なんてことありますよね。
ボールペンのインクに限らず、汚れが目立ってきたら交換するタイミングです。
タイミング②—「カールコード」のヨレやねじれがひどくなってきた
どんなに気を付けていても、いつの間にかねじれていたりすること、ありますよね。
気にせず使用している方も多いかもしれませんが、だんだんヨレて、ねじれが戻らなくなったりします。そんな場合は交換するタイミングです。
タイミング③―伸びて戻らなくなってしまった
カールコードは30cmが一般的な長さです。
しかし、普段の使用でもカールコードには伸縮の負担がかかっています。
気付かない間に少しずつ時間をかけてカールコードは伸びてしまうのです。
目に見えて伸びてきたことがわかる場合は、交換するタイミングです。
自分でカールコードを交換するときの注意点とは
カールコードを交換するタイミングが分かったら、いざ交換!といきたいのですが、
ここで交換する時の注意点を覚えておきましょう。
注意点①―モジュラープラグのツメ折れにご注意を!
自分でカールコードを交換する時、モジュラープラグのツメが折れないように注意してください。
プラスチックでできていることが多いため、簡単に割れたり、折れてしまいます。
そんな時は、マイナスドライバーを使うと便利です。
古いカールコードを抜く際は、モジュラープラグのツメにマイナスドライバーを噛ませるとうまく外すことができます。
注意点②―モジュラープラグまでの長さが足りない!?
買い替えたカールコードを見てみると、今までのカールコードと違う部分があることに気付きます。
そうです、モジュラープラグまでのコードの長さが足りないのです。
新品で販売されているカールコードの多くが【 汎用品 】です。
そのため、メーカーモデルの特徴ごとに長さの調整がされていないのです。
もしビジネスホンと長さが合わない場合はどうすればいいのでしょう。
その場合は、カールコードのカールを少し伸ばせばいいのです。
まとめ
ビジネスホンのカールコードを買い替える際に抑えたいポイントは以下の4つ。
- ビジネスホンのカールコードは「ストレート結線」と「クロス結線」の2種類!
- メーカーごとに対応しているカールコードが違うので注意!
- 買い替える目安は2~3年で、タイミングは「汚れ」「ねじれ」「伸び」がポイント!
- 対応していないカールコードを使うと通話障害が起こる可能性が高い!
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カールコードは消耗品です。
古くなったカールコードを新しくすることで、業務への意気込みも変わってくるのではないでしょうか。
毎日触れるものだからこそ、定期的に買い替えをして、キレイに保てるとよいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
快適なビジネスホンライフをお過ごしください。
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