「拠点間通話」は新しく事業所を立ち上げる際に欠かせない重要な役割を持った機能
事業所を新しく立ち上げる準備を終え、ホッとしているあなた。
事務所も借りられた、デスクの発注は済んだし、従業員の採用の目処も立った。
でも一つ、忘れていませんか?
そう、それは「通信」です。
携帯電話(スマホ)が全盛の時代でも、会社に固定電話がないと、困ってしまいますよね。
会社を立ち上げた頃は一つの拠点で全ての業務ができるかもしれません。
しかし、事業が大きくなるにつれ、支店や店舗、工場など、事業所が増えることも少なくありません。
事業所を増やすのは、それだけでコストがかかります。
そこで、コスト削減方法としてビジネスホンには「拠点間同士の通話料金を無料にする方法」があるのをご存じでしょうか?
今回は、新しく事業所を立ち上げる際に導入するべき、ビジネスホンの役立つ機能【 拠点間通話 】について説明していきたいと思います。
目次
拠点間の通話料金はどれくらいコストがかかるの?
拠点が分かれるということは、意思疎通を行うコミュニケーションツールとして電話が欠かせなくなります。
電話すると、「1分〇〇円~」というように、決まった通話料金が発生しますよね。1~2回なら大した金額にはならないかもしれません。
しかし、拠点間で頻繁にやり取りを行う場合、その通話料金は積み重なって大きなコストになってしまいます。
では、どうすればよいでしょうか?
そんな時は「拠点間通話」
拠点間通話機能があれば、拠点間同士を内線でつなぐことが出来るため、通話料金は無料です。
もし、拠点間通話を利用しない場合、拠点間で通話をすると、どれだけ料金がかかるのかを見ていきましょう。
このように、拠点間通話を利用しない場合は長い目で見ると大きなコストになってしまいますよね。
しかし、【 拠点間通話 】を利用すれば、このコストはすべて無料です!
また、拠点間同士が内線で繋がっているので、電話の取次ぎも簡単にできるのです!
拠点間通話は2種類の専用線を使用していた!?
アナログ回線、INS回線が全盛だった2000年頃から「拠点間通話」は存在していました。
昔の拠点間通話は、専用線というものを利用したもので、「LD専用線」と「OD専用線」の2種類があります。
二つの違いを簡単に説明すると、
LD専用線は、市内に拠点がある近距離の場合に使用されるもの
OD専用線は、市外に拠点がある遠距離の場合に使用されるもの
その仕組みは今も存在します。
拠点間の距離により1分あたりの通話料金は異なりますが、専用線を引いて拠点間通話を使用することで、遠距離でも電話が通話し放題となります。
しかし、近年、拠点間通話のために専用線を導入するメリットが薄れつつあります。
それは、なぜでしょう?
その理由は、通話料金自体が昔と変わったからです。
昔の通話料金は「3分80円」が普通でした。
しかし、今は「3分8円」と10分の1の通話料金で使用できるのです。
また、全国一律の料金で利用できる「IP」の登場で【 通話料金 > 導入コスト 】という傾向に変わっていきました。
IP時代の到来で「拠点間通話」が進化
現在のビジネスホンを導入する上で欠かせないのが「ひかり電話」です。
ビジネスホンの「ビ」でも何度か取り上げているように、IPが時代の主流となっています。
IPは「通話料金が距離に縛られない」ということが大きな特長として挙げられます。
基本的には全国一律料金で通話をすることができるため、市内や市外といった距離に対して通話料金の差がなく全国一律で利用できるのは先ほど説明しましたよね。
しかし、そんな便利な「IP」には大きなデメリットがあります。
IPは盗聴されやすい!?
全国一律料金で便利な「IP」。
その一番のデメリットといっても過言ではないのが、盗聴の危険にさらされているということです。
IPはインターネットを使用した通話方法なので、ある方法を用いる事で簡単に盗聴することが出来ます。そのため「会話が筒抜け状態」になってしまいます。
また、第三者による「なりすまし」や、データの改ざんなどの被害にあってしまう可能性もあるのです。
では、どうすればいいのでしょう?
通話を暗号化させる「VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」
VPNとは、インターネットに接続されている利用者の間に、仮想的な通信トンネルを構成してプライベートなネットワークを作り出すことが出来る技術です。
やり方の一例として、VPNを利用する両拠点に、VPN機能があるルーターという機械を設置します。
ビジネスホンによる拠点間通話を利用する場合は、ビジネスホン対応のVPNルーターを使う必要があります。
VPNを利用すれば、通信の暗号化技術により第三者からのアクセスを防ぎ、IP電話を安全に利用することができます。
ビジネスホン用VPNルーターを導入することで「拠点間通話」が利用できるようになる
拠点間通話は、拠点間の通話料金を無料にしてランニングコストを軽減できたり、内線を利用することで電話取り次ぎをスムーズにするメリットがある反面、導入に大きなコストがかかるというデメリットを持っていました。
しかし、拠点間同士に「主装置」、「VPNルーター」、「光ファイバー」がある環境なら、拠点間通話をすることが可能となります。
これにより、導入コストが大幅に抑えられることができるのです。
拠点間通話を導入するならNECの【 AspireX 】がお勧め!
拠点間通話はビジネスホンすべてに対応しているわけではありません。
なので、環境が備わっていてもビジネスホンメーカーによっては拠点間通話に適していない場合があるのです。
拠点間通話を導入する際にビジネスホンの「ビ」でお勧めなのは、
NECの【 AspireX 】です。
まとめ
拠点間通話を導入するメリットは2つ。
- 拠点間同士の通話料金を無料にできる
- 拠点間で電話取り次ぎをスムーズにできる
デメリットであった導入コストもIPの登場で専用線が必要なくなり、低コストで導入が可能となりました。
また、IPのデメリットをしっかり対策するために「ビジネスホン用VPNルーター」を導入するなら、拠点間通話を一緒に導入するのが、賢い選択と言えるのではないでしょうか。
それではみなさま、快適なビジネスホンライフをお過ごしください。
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